妊娠と歯周病 👪
2023年5月23日
こんにちは、歯科衛生士の佐藤です✨
気温が高い日が増えてきましたね😵
院内でも冷房を稼働し始めました。
みなさん、熱中症や脱水症状には十分に気をつけてください!!
今回のテーマは「妊娠時期の歯周病リスクについて」です。
妊娠している間、妊婦さんはつわりなどで食生活のリズムが崩れたり、吐き気がひどくなったり、歯みがきが難しくなったりします。
また、女性ホルモンであるエストロゲンが歯周病源細菌の増殖を促します。
その影響で歯肉に炎症が起きやすくなり、歯肉炎や歯周炎を引き起こしてしまいます。
では妊娠中に歯周病になると赤ちゃんにどのような影響があるのかをご説明していきます。
通常の出産の場合、プロスタグランジンという物質が子宮で分泌されることで分娩が始まりますが、
歯周病が進み炎症が広がると、それを抑制しようとプロスタグランジンが作られてしまうのです。
そのため分娩時と同じように子宮が収縮し、早産や低体重児に繋がってしまいます。
お腹の赤ちゃんの十分な発育のためにも、お母さんのお口の中をキレイに保つ対策をしなくてはいけません。
☆妊娠時期の歯周病予防
・口が乾燥しないように水分補給をこまめにする
口の中が乾燥すると虫歯菌や歯周病菌が増殖しやすくなります。
糖類やカフェインの入っていない水や麦茶がおすすめです🌱
・歯磨きは体調が良い時に
妊婦さんの中にはお口の中に何かが入ることが気持ち悪い、という方もいらっしゃいます。
なので、無理をして歯みがきをするのではなく大丈夫な時に歯を磨いてください。
また、歯磨き粉が気持ち悪いと感じる場合は、水をつけて磨くだけでもOKです!
歯磨きが難しい時は水でうがいをする、ガムを噛むなどでも効果があります。
・歯医者でのメンテナンス
定期的に歯医者に通い、お口の中を管理しましょう!
定期的に受診し、歯垢や歯石を除去してもらうことで確実に歯周病を予防することができます。
受診の際は、母子手帳を持参し、受付で妊娠中だということを伝えてください。
もちろん無理は禁物なので、体調が良い時にお越しください🤱
母子共に健康でいることが大切です。お口の中を整え、少しでもリスクを減らしましょう🍀