「マタニティ外来」
~マイナス1歳からの予防歯科~
妊娠中から、
生まれてくるお子さんのために
できることがあります。
妊娠中から、
生まれてくるお子さんのために
できることがあります。
マイナス1歳からの予防歯科のご説明をする前に、下記をお読みください。
もともと、虫歯菌(ミュータンス菌)は、赤ちゃんのお口の中には存在しません。
虫歯菌はスキンシップ(キス、同じスプーンで食べ物を与える)を通し、8割以上の確率で母親から感染することが分かっています。
そのため、虫歯菌の多い母親の子供は虫歯になりやすく、そうでない母親の子供は虫歯になりにくいと言われています。
定期管理している | 定期管理していない | |
---|---|---|
親の歯 | ||
子供の歯 |
つまり、妊娠中の時から(マイナス1歳)、お母さんのお口の状態を健康にすることで、子供への虫歯菌の感染を抑えることができます。
子供が虫歯菌に感染しやすい時期は生後19ヶ月から31ヶ月と言われています。
この時期にお母さんからの虫歯菌の感染を防ぐことで、口の中の細菌バランスが整う3歳以降は虫歯菌に感染しにくくなり、成長しても虫歯のできにくい口腔環境が整います。
お母さんの口腔ケアは、妊娠期(マイナス1歳)〜出産直後から始めることが望ましいので、ぜひ、マタニティ歯科外来にいらして、お口の中の健康チェックをしていただきたいと思っております。
最近の研究では、歯周病を持つ妊婦が早産や低体重児出産をする確率が高いということが分かっています。
早産や低体重児を出産する要因は様々ありますが、その中でも「歯周病」に起因する割合は、他の要因よりも7倍高いと判明しています。
このメカニズムは下記になります。
歯周病菌は、血流に入り込み胎盤や子宮へと感染します。そして歯周病菌が出す炎症物質が子宮を収縮させ早産と胎児の成長不足を引き起こし低体重児の出産につながります。
しかし、歯周病治療をうけている妊婦は、早産・低体重児出産の発現率が低下するというデータもあります。
つまり、たとえ歯周病があったとしても、適切な歯周病治療を行うことで、そのリスクを低減できます。
当院では、産前産後のお母さんの歯科治療外来を設けておりますので、お気軽にご相談ください。
妊娠中に歯の治療が必要になることがありますが、お母さんとお腹の赤ちゃんに影響がないよう、治療時期やお薬の種類、レントゲンの使用には最大限配慮しながら治療します。
また、お腹が大きくなってきた妊婦さんも、無理のない体勢で治療できるように工夫しています。必要があれば産婦人科医と連携しながらの治療も実施します。
フッ素配合の歯磨きペーストを使って1日2回、歯を磨きましょう。また、1日1回、デンタルフロスを使用することで、虫歯と歯周病のリスクが下がります。当院では、フロスや歯間ブラシの使い方などもお教えしておりますので、お気軽にご相談下さい。
虫歯予防にはキシリトールが最も効果的です。
日常的にキシリトールを接種すると虫歯菌(ミュータンス菌)は減っていきます。また、キシリトールのガムを咬むことにより唾液が沢山でるようになります。唾液には虫歯菌を洗い流す効果があります。ただし、キシリトールガムは、市販されているものと歯科医院で販売されているものではキシリトールの含有量が異なります。歯科医院で販売されているもののほうが含有量が高く、1日の摂取量も少なくすみますので、当院受付にてお買い求め下さい。
小さいお子さんがいると「通院が難しくなってくるのでは?」と心配される方も多いと思いますが、当院なら安心です。
キッズルーム(保育士常駐)を設置しておりますので、お子さん連れで受診することもできます。お母さんと一緒に歯科医院に慣れていくことで、お子さんが歯医者さん嫌いになることも防ぐことができます。詳細は下記をご覧ください。
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※当院に通院されている患者様からのご紹介及び当院が園医となっている保育園関係者様、他の医療機関からのご紹介の場合はその旨を初診予約時にお伝えください。