歯のギザギザって!?
2024年3月12日
こんにちは、歯科衛生士の西澤です。
3月とはいえまだまだ寒さが厳しい日も多く、春らしい日差しが待ち遠しいですね。
さて、先日、定期検診に来院された保護者の方に『子供の前歯が気になるのですが…。』と相談を受けました。
見ると前歯の先端のギザギザが、ご自身と比べて『あれ⁈』と、なられた様です。
皆さんもお子さんの前歯の先端が気になられたことはありますか?
《ギザギザのわけ》
生え変わったばかりの永久歯は先端が写真のようにギザギザしています。
歯は発育過程において先の部分から石灰化が始まり、その石灰化の始まりの部分を発育葉
といい、前歯は近心葉、中心葉、遠心葉と舌側歯頸用葉4つの発育葉からなっています。
その結果、切縁結節という3つのでっぱりができます。
生えてきたばかりの前歯は特にこの切縁結節がはっきりしていますが、上下の前歯でしっかり噛めていれば咀嚼に
よって段々と(個人差は有りますが、2~3年かけてゆっくりと)自然にすり減り平になってきます。
ですので、ギザギザしていても安心してくださいね。
しかし、成長しても歯並びや噛み合わせにより(上顎前突、下顎前突、開咬など)前歯を上手に使えないと
ギザギザが残ってしまうことがあります。
その場合、見た目よりも上手に噛めない=食べ物を飲み込みにくいなどにつながり
結果、全身の健康や成長にも関わる大切なことです。
皆さんも気になることや不安なことがあれば、ぜひひらの歯科にご相談ください。